母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)とは?
「母性健康管理指導事項連絡カード」略して「母健連絡カード」とは、働く妊婦さんと産科医、職場のスムーズな連携に重要な役割を果たす書類のことです。母健連絡カードは、主治医から受けた指導内容を会社に的確に伝えることができるようにするために利用されます。
使い方は?
使い方として例えば、健診で切迫早産と言われた場合、その程度によって主治医が入院療養もしくは自宅安静などの指示を出し、母健カードに記入してもらいます。その母健カードを職場に提出し、職場はその指示に応じて適切な措置をとるというものです。
私の体験談
私はこんなのがあるんだと妊娠してから初めて知りました。つわりがしんどかったらすぐ相談して書いてもらおうと、その程度に捉えていました。つわりがひどかった私は、到底仕事なんてできる状態ではなく、すでに2週間近く休んでいました。
(つわりの症状ついては別の記事に書いています。)
動くと吐くので、出来そうな仕事は寝そべってできるバソコン業務くらいです。もちろん看護師にそんな仕事はありません。そこで、母健連絡カードで休業したいと主治医の先生にお願いしました。
主治医の先生から言われたことは、「尿検査(ケトン体)も正常で貧血の値(Hb9.6)も入院するほどではない。赤ちゃんにも異常はみられないので連絡カードはかけません。つわりはみんなしんどいし病気じゃないからね。しんどかったら仕事内容を調整してもらうとか工夫するしかないですね。」と。
つまり、医学的な異常値の基準を満たしていないと連絡カードは書けない、頑張れとのことでした。こんなの普通の診断書と一緒です。正直、「全然使えないな」と私は思いました。
同じくらい吐きながら仕事してる人なんか見たことないです。倒れるまで仕事をするか、もしくは給料なしで休むか、選択肢は2択でした。仕事を調整したって絶対に働けないので、諦めの悪い私は職場の師長を巻き込んで主治医を説得し、結局1週間の休業を母健連絡カードに書いて休むことができました。
検査データや赤ちゃんの状態が異常でなければ、母健連絡カードを書いてもらうのは本当に大変なんです!妊婦さんが頑張らなくてもいい環境を作ってほしいなと心底思いました。
余談ですが、、、“なぜ吐く回数が多いのにケトン体が正常なのか”
当時は気づいていませんでしたが、糖が不足するとケトン体に影響するそうです。そういえば、吐いても吐いても私は一生懸命ポカリを飲み続けていました。これが原因で正常値を保っていたのかもしれません。「ポカリじゃなくて水にしとけばよかった」、「一時的にケトン体を異常値にして入院した方がよっぽど楽だっだ」と後から思いました。入院したら点滴で栄養がとれるし、自動的に病欠で休めるし、日常生活を看護師に介助してもらえますもんね。このやり方の良し悪しの判断は個人に任せますが、一つの手段ではありますよね。こんなふうに考えるくらいつわりは過酷なのです。
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